住宅ローンを利用している銀行が破綻した場合はどうなるのですか?
住宅ローンを利用している金融機関が破綻したとしても、
住宅ローンは残りますので返済する義務はなくなりません。
というよりもむしろ、
破綻した金融機関の資産を回収する必要性から、
不良債権とみなされ、完済をせまられることがあるくらいです。
一般的には、預金とともに
健全な金融機関に引き継がれることになります。
健全な金融機関に引き継がれた場合はどうなりますか?
破綻した金融機関の債権が、
健全な金融機関に引き継がれた場合に、
どうなってしまうのかということですよね。
破綻した金融機関の債権が、
健全な金融機関に引き継がれた場合には、
住宅ローンの利用者は、
取引金融機関と取引支店が変わるだけでそれ以外はそれまでと同じです。
とはいえ、次の点には注意してください。
まず、繰上返済が無料というような
その金融機関独自のサービスを利用していたり、
極端に低金利でローンを組んでいた場合には、
そのサービスが利用できなくなったり、
金利の割引が受けられなくなったりということはあり得ます。
ちなみに、過去において
シティバンクが住宅ローン事業から撤退した際、
ローンは現在の三菱東京UFJ銀行に引き継がれましたが、
繰上返済はいつでも無料というサービスは引き継がれませんでした。
また、延滞などをしていると、
不良債権とみなされて回収機構へ売却され、
一括返済を求められることがありますので注意が必要です。
なお、ローンについては預金者が申し出れば、
一部または全部を預金と相殺することもできます。
ただし、定期預金の取扱いについては
金融機関によって異なりますので、事前に確認をしてください。