二重譲渡とは?/二世帯住宅とは?

二重譲渡とは?@

二重譲渡というのは、
売主Aが同一の権利を
BとCに二重に譲渡することをいいます。

 

AがBに譲渡すると、Aは何も持たなくなるので、
さらにその所有権をCに譲渡することはできないようにも思えます。

二重譲渡とは?A

しかしながら、
法律上の権利というのは物質的なものではなく、
観念的な存在なので、

 

いったんBに移転した権利を
さらにCに移転することも可能であると解されているのです。

二重譲渡の効力は?

BC間では、先に対抗要件※を具備した方が優先します。

 

ただし、対抗力において劣後した者は、
Aに対して、引渡し不能による損害賠償など
契約上の責任を問うほかなくなります。

 

ちなみに、二重譲渡は指名債権にもあります。

 

なお、二重譲渡と同じ関係は、
Aが不動産をBに譲渡し、
他方Aの債権者Cがこれを差し押さえるときなどにもあります。

 

この場合は、登記の早いほうが優先します。

 

※不動産では登記、動産では引渡しです。

 

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二世帯住宅とは?

二世帯住宅というのは、
親と一緒に住む目的で、
新築、または改築された住宅のことをいいます。

 

この二世帯住宅は、親子同居とは違い、
2組の家族の独立制を前提にした
間取りと設備を持った住宅になります。

二世帯住宅の間取りは?

二世帯住宅は、
次のようなところを共用する場合もありますが、

 

典型的な二世帯住宅は、双方の家族が、
自分たちだけで生活を完結させられることを条件として、

 

それに必要なすべての部屋、設備を
2組備えるタイプになります。

 

■玄関 
■浴室 
■厨房 
■客室

 

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