年収別借入可能額の計算

返済額は手取りの何%になるのかを考える@

まずは単純に返済額のみを考えてみます。

 

前述のように、フラット35の返済負担率は、
以下のようになっていますから、

 

■前年度の年収が400万円未満の場合 
⇒ 30%以内
■前年度の年収が400万円以上の場合 
⇒ 35%以内

返済額は手取りの何%になるのかを考えるA

例えば、仮に
フラット35の返済負担率と同じ条件の場合には、
年収600万円(税込)の人だと
年間の返済額は210万円まで可能ということになります。

 

ボーナス返済をしないと想定した場合には、
毎月の返済額は175,000円になります。

 

年収600万円は税込の数字なので、
ここから所得税や住民税、社会保険料などを控除した
可処分所得はおよそ480万円前後になると考えますと、

 

毎月の手取りの44%弱の金額を
住宅ローンの支払いに当てなければならないということいなります。

 

ここで重要なのは、
自分の手取り金額はいくらになるのか、
また、実際に組もうとしている住宅ローンの支払いが
毎月の家計の中で何%を占めるのかを算出することになります。

教育費はどうする?

次に教育費について考えます。

 

教育費の支出というのは、
住宅ローンの支払いと同時期に発生するので考えざるを得ません。

 

近年は晩婚のため、
40代後半から50代前半に教育費のピークがくることもあり、
また、金額は子供の進路によっても大きく変わっていくようです。

 

なので、子供の成長とともに
教育費の負担がどのように変わっていくのか、
それに住宅ローンを重ねたときに、家計の中でこの2つの項目で
どの程度の構成比になっていくのかの検証は必須です。

 

なお、子供が1人のときと2人のときとでは、もちろん異なります。

 

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「国の教育ローンを利用した世帯へのアンケート」

平成20年7月に実施された
「国の教育ローンを利用した世帯へのアンケート」の中に、
年収に対する在学費用と住宅ローンの返済額の割合は?
という質問があったのですが、

 

この質問について、40%以上と回答した世帯が
57.6%という数字が出ていました。

 

この数字も年収に対する数字なので、手取りに対しては、
およそ50%以上ということになるのではないかと思われます。

 

このアンケートを見ても、
かなり厳しい数字ではないかといえそうです。

 

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