固定金利期間選択型はシミュレーションが重要

固定金利期間選択型は返済額のアップの上限がない?@

固定金利期間選択型の場合、
返済額見直し時の
返済額のアップに対する上限がありません。

 

これは、毎月の返済額が大きく増えることにより、
家計のやりくりが困難になる可能性もあるということです。

固定金利期間選択型は返済額のアップの上限がない?A

例えば、当初の固定期間優遇金利のみを見て、
その優遇金利での返済額を見て
現在の家計状況の中での
返済の可能性を検証していた結果、

 

優遇金利終了後の金利によっては、
返済不能になってしまう可能性もあるわけです。

 

ちなみに、住宅金融支援機構が行っている
『金利タイプ別 住宅ローン利用状況』
などを見ますと、

 

5割弱の人が
固定金利期間選択型を選択しているようです。

 

このデータを見ましても、この人たちが、
自分のライフプランや固定期間の金利と
終了後の金利における返済額の計算等を

 

十分考慮に入れて選択しているのであれば
何も問題ないのですが、
単に当初の金利の低さに目を奪われて選んでいるのだとしたら、
かなりリスクが高いと言わざるを得ません。

 

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固定金利期間選択型は、当初の支払額だけを見て選択してはいけないの?

例えば、ある信託銀行で
当初固定期間優遇型の固定金利選択3年型を選択した場合
(平成20年11月)の金利は
1.6%(店頭表示金利3.3%)となっています。

 

そして、固定期間終了後は
店頭表示金利より0.2%の優遇となります。

 

もし、3,000万円を30年間で借りた場合には、
当初3年間の返済額は、月々104,981円、
4年目以降は135,237円というシミュレーションになります。

 

4年目以降の返済額は、毎月3万円強増えることになり、
これは年間では36万円以上の支出増となります。

 

つまり、この支出額の増加に、
家計が耐えられるのかどうかの検証を十分に行った上で
住宅ローンを選択する必要があるのです。

 

よって、十分なシミュレーションを行なった上での
選択の実行が必要といえます。

 

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