低金利のローンを選んでもいいの?@
金利が非常に低い場合には、
変動金利型や固定期間選択型のローンを
利用したくなりますが、
はたして
将来的に家計に余裕ができるのであれば、
低金利のローンを使ってもよいのでしょうか?
低金利のローンを選んでもいいの?A
全期間固定金利型のローンのほうが
安心ではありますが、金利が低い方が
毎月の返済もラクになるのは事実です。
実際、現在の変動金利型は2%台半ばであり、
金融機関が定めた条件をクリアできれば、
さらに低い優遇金利も使えるわけですから、
返済額も少なくなりかなり魅力的です。
しかしながら、将来の金利が
上昇してしまった場合のことを考えると
迷われると思います。
このような場合は、将来的に、
収入アップや支出ダウンが確実であるなら、
金利が上昇しても返済できる可能性はありますので、
収入アップや支出ダウンが何年後なのか、
家計の余裕はどれくらいできるのかを明確にしておきたいです。
そのうえで、金利上昇によって
返済額が増えた場合でも
返済できるのかどうかをシミュレーションしておくようにします。
なお、元金均等返済であれば、
変動金利でも
残債はある程度計画的に減らすことが可能です。
収入アップ・支出ダウンが不確定な場合のポイントは?
収入アップ・支出ダウンが不確定な場合には、
次のようなポイントを押さえておきたいです。
●返済額に無理のない範囲で借りておき、
家計に余裕ができた段階で繰り上げ返済をしたいです。
●繰り上げ返済に手数料がかかる場合には、
軽減される利息と手数料の
差額を考えて実行するようにします。
●こまめに繰り上げ返済をするのであれば、
返済手数料無料や、
少額から繰り上げできる住宅ローンが有利です。
なお、収入アップや支出ダウンでできた余裕資金を
住宅ローン返済に活用する場合には、
毎回の返済額を増やして
返済期間を短くする「条件変更」もあります。
ただし、一度短くした返済期間を、
後で延ばすことは難しいですから、
一時的な収入アップや支出ダウンの場合には、
繰り上げ返済を積極的に活用するほうがよいと思われます。